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導入事例

保育者にとって「いま必要な学び」を得ることが、保育の質に直結すると実感

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この事例の要約

  • 費用負担なしに、今必要な学びを自ら選べることから活用をはじめた

  • 年間計画にオンライン保育研修サービスの研修を組み込み、常勤職員は年に4回ほど受講できる仕組みをつくった

  •  合同保育の時間と職員配置を調整し、研修を受講できるノンコンタクトタイムを生み出している

研修参加のための仕組みづくりについておうかがいしました。

職員が自ら受けたい研修を選ぶことこそ、本当の学びにつながる

オンライン保育研修サービスを使いはじめたきっかけを教えてください。

もともとAINOMIYAのICTサービスを使っていたことです。当園では、職員みんながAINOMIYAを操作します。クラス担任は、保育計画や児童票、週案、日誌などの作成で日々AINOMIYAにふれていますし、栄養士も毎日給食の写真を配信しています。
もちろん、保護者への園だよりの配信や、アンケート、各種お知らせなどでも使っている。そんななかで、保育研修もあることに気づきました。見てみると幅広い分野の研修がそろっており、これはぜひ職員に使ってもらいたいと思いました。

ほかにも保育研修はさまざまあるなかで、オンライン保育研修サービスを何度もご利用いただいている背景を教えてください。

そうですね、おっしゃる通り当園の職員も保育協会や県、市などの研修も受講しています。ただ、キャリアアップ研修などは、前にこれを受講したら次はこれ…とカリキュラムが決まっていますよね。
そうなると、保育者が今自分に必要な情報はなにか、自分にとってここが課題だと感じたことを学ぶことはできません。乳児を受け持つことになったから乳児の保育を学びたい、クラスに配慮が必要そうな子がいるから特性について学びたいと思っても、年間で決まっている研修にその内容が入っているとは限りません。

オンライン保育研修サービスは、各分野のさまざまな研修があり、職員が自分の学びたい内容を探して選ぶことができるのがいいな、と。
自己研修はどうしてもお金がかかってしまい、受けられないという課題もあるなかで、オンライン保育研修サービスはみんな無料で受け放題、いつでも見られます。昨年一年間を通して、いい研修がたくさんあることがわかったので、今年からは他の研修も受講しつつ、自己研修についてはオンライン保育研修サービスをメインにしています。

私自身、長く保育の現場にいましたので、子どもたちや若い人たちに「こうなってほしい」という思いがあります。ひとことで言うと「試行錯誤ができる人」です。
自分で考えて試してみて、失敗して、なんでだろうと考えて、また違うアプローチで試してみる。一連の行動のなかで、まず最初は「自分で考えて動く」ことが大切です。
これは子どもだけでなく職員も同じです。今自分が学びたいのはなに?どんな保育がしたいの?どんな声かけがしたいの?
自分で考えて動ける先生になってほしくて、「自分で研修を選ぶ」ことをやってもらっています。

保育研修で、言語発達の研修をうけた先生がいたのですが、「とても勉強になった、今の保育に必要な内容で保育に直結していてすぐに活かせた」と喜んでいました。
今自分に必要な学びだからこそ、学びは深まり、実践につながるものです。

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研修時間の確保のために実践しているのは、早めの合同保育開始

保育が忙しいなかで研修を受ける時間を確保するのは難しいというお声もよくお聞きします。全体研修もあるなか、どのように自己研修の時間を作られているのでしょうか?

まず今年は4月に年間の研修予定の様式を作成しました。
最初に
キャリアアップ研修や全職員で受講が決まっている研修を入れ込み、そこへ職員たちにAINOMIYAの研修を選んで追記してもらいました。

4月は新人研修が多めで、AINOMIYAの研修をかなり活用させていただきました。秋から冬にかけては協会や地域の研修、キャリアアップ研修が増えますし、行事もあります。春から夏、年明け以降の時期に、常勤職員であれば年間に一人4講座ほどを受けてもらっています。
AINOMIYAの画面からすぐにどんな研修があるのか調べられるのもいいですよね。職員たちは各々、時間があるときに「これやりたいな」と思うものを選んでくれています。

次に課題となるのが、勤務時間内で研修の時間をいかに設けるか…です。
当園では、勤務時間のなかでノンコンタクトタイムを作るため、16時から合同保育をはじめます。
通常、職員2名で1クラスを見る体制ですが、2クラス合同にすると、必要な職員は3名になります。すると1名がノンコンタクトタイムをとれますよね。土曜やお盆など、条件によって子どもが少ないタイミングもあるので、そういうときは保育から抜けられる職員も増えます。
そのノンコンタクトタイムは帳票を作成する時間でもあるので毎回研修に使うわけではありませんが、毎日誰かがそうした時間を確保できていれば、そのなかで研修を受けることもできます。

その日、その時間に誰が保育に入り、誰がノンコンタクトタイムを取得するのかも決めているのでしょうか?

そこまでは決めていません。欠席やお迎えの早い子が多ければ、保育に必要な職員の人数は変わりますし、職員同士でコミュニケーションをとって、その日保育に入る職員、帳票を担当する職員、研修を受ける職員と決めてもらっています。

年間計画で、この研修を受けたいと希望を出していることはみんなわかっていますし、特に混乱が起きるようなことはありません。

視聴の際は、保育室にあるタブレットを使われているのでしょうか?

はい。1クラスに1台ずつ端末があるので、夕方の2クラス合同になると、1台はAINOMIYAの保護者からの連絡確認用として必要ですが、もう1台は自由に使えます。それを研修や帳票作成に使っています。
事務所にも事務用、栄養士用の端末がありますので、時間によってはそれも使ってもらっています。

実際にオンライン保育研修サービスの研修を受講された先生のご感想はいかがでしょうか?

第一は、いろんなジャンル、たくさんの研修があり、自分で選んで参加できるのがいいと聞いています。
また、長い研修だと1か月間毎日受講しないと終わらないものもあるなかで、AINOMIYAの研修はどれも1時間で終わるのも受講しやすいようです。

1時間だと年間で4つ受講しても業務に支障なく、残業なしでできますので、私も年間計画が組みやすくなりました。

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研修報告書と資料を回覧する「伝達研修」でさらに学びを広げる

研修受講後に職員同士で共有されたり、ディスカッションするお時間はありますか?

それぞれ好きな研修を選んで受講していますし、受講する時間もばらばらなので、みんなで意見交換をする時間の設定はありません。
月に一度、職員会議を開き、そこで内容や受講した感想や、保育に反映させたいところなどを共有してもらっています。また、会議に出られなかった職員のために、研修報告書と資料は、全職員が閲覧できるように回覧もしており、これを「伝達研修」と呼んでいます。全員目を通したあとはファイリングして、見返せるように残しています。

伝達研修を経て、もっと詳しく知りたいと思って、同じ研修をあとから受講していることもあるようです。

研修の受講やスキルアップは職員の評価に反映されていますか?

キャリアアップ研修については評価とセットになっていますが、園内での自己研修は何回受けたから評価につながる…という制度はありません。
学びたいところを自分たちで自主的にやるための仕組みであり、年4回というのもこちらからの目安です。何回受講すれば評価につながるからやるというのではなく、本当に必要なものはなにかを考えて動くことを大切にしています。
時間も職員同士で融通してもらっていますし、評価と紐付けされていないからこそ、回数に捉われずに今学びたいものを自由に選べ、自己のスキルアップになっていると思います。

オンライン保育研修サービスが保育者の先生方の積極的な学びにつながっていること、学びが現場で活かされていることをお聞きでき、とてもうれしいです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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